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amazarashi Online Live『末法独唱 雨天決行』を観た

amazarasi公式twitterアカウント@amazarashi_infoより

amazarashiが12月12日(土)に有料配信無観客ライブ「末法独唱 雨天決行」を開催した。今回はそのライブを観たレポートを書き記します。

12月15日(火)今回のライブ映像を使用した「令和二年」のMVが公開。12月16日(水)にはニューアルバム「令和二年、雨天決行」を発売。

■ライブレポート

amazarashi初のオンラインライブは一目で異様な空気を醸し出す安藤忠雄設計の「真駒内滝野霊園・頭大仏」にプロジェクションマッピングの演出をしての演奏。事前情報でわかっていたとはいえ、その光景はあまりに異様で、amazarashiにしかできない唯一無二の特別なライブであることがわかる。デビュー十周年に向けていろいろ準備していたことがことごとく頓挫し、やむにやまれぬ状況の中、こんな時にしかできないライブができたと自身が語っていただけのことはある。

お経のようなカウントダウン後タイプされたコードは「type:RAIN」。アコースティックギターを持った秋田ひろむが一人大仏の前に立ち、一曲目「夏を待っていました」を歌いだした。今年の自粛生活で来るべき夏が来なかったことを憂いでいるように感じた。「またいつか、いつか必ず、いつかうまくいく、そのいつかに用がある。」が印象的なポエトリーに続く。このワードは後半のポエトリーでも繰り返される。amazarashiのライブではポエトリー(語り)が魅力の一つである。曲の合間には「令和二年にやるせなかったこと」をテーマとしてtwitterで集まったメッセージが灯篭として映る。一つ一つのやるせない思いを浄化していくように感じる。

「光、再考」のワンコーラス後、「季節は次々死んでいく」に自然につなげて歌い始めた。メドレー的な演奏は珍しく、コメント欄も盛り上がる。ちなみに曲終わりにコメント欄に「88888」と8のみのコメントが流れるが、パチパチという拍手の代わりのコメントである。

中盤、希望と挫折のストーリーを描いた初期曲「無題」を演奏。この曲は私の一押しの曲で、歌詞を聞くと毎回涙が浮かんでくる。曲の後半大仏が崩れ始める。まるでこのストーリーの主人公の心が崩れるように最後には大仏の姿が闇に消えた。その後amazarashiとしてのデビュー前、STAR ISSUE時代の曲「積み木」を歌いだすと、タイトル通り積み木のように大仏が再構築されていく。今回のプロジェクションマッピング演出の見せ所の一つだろう。

ライブ後半、コード「type:PANDEMIC」と表示され、始まったのはポエトリー「曇天」。どこかで聴いたことがあると思ったら、このライブのトレーラー映像でも使用しているポエトリーであった。疾走感のあるポエトリーはamazarashiの真骨頂だと思う。続けざまに新曲「令和二年」「馬鹿騒ぎはもう終わり」を披露した。新曲をライブで演奏されるのは盛り上がれないから基本好きではないが、歌詞の映像をバックに歌うamazarashiは新曲でも歌詞が頭に直接流れ込み、心に刺さる。

コードが「type:PANDEMIC」から「type:amazarashi」に変わり、最後の曲「スターライト」が始まった。ラストナンバーとして数多くのライブで演奏されてきたこの曲だが、このライブでもラストにふさわしい曲であることをしみじみと感じた。誰もが共感をするであろう「令和二年がもう終わろうとしていること」いうメッセージの灯籠のカットも心に刺さる。歌い終わり、ありがとうございましたとお礼を言って10週年を締めくくる特別な夜の幕が閉じた。

生のライブには勝るものはないとはいえ、amazarashiのオンラインライブは配信ライブとは思えないほど圧巻であり、演出でも他のアーティストと違った確かな魅力がある。個人的意見だが、秋田ひろむの歌声は特殊で聴くというより浴びるものだと思っている。また、amazarashiのライブは演出込で完成されるため、ライブハウスの立ち見だと場所によっては見えない場合もあり、フラストレーションとなる。(360度ライブの時のように、着座で聴くライブであれば問題ないが。)そのため、今回のように前に遮るものがない状態で演出をしっかり見ながらライブを観れるというのはありだなと思う。※amazarashiのファンは演奏中まったく動かない。いわゆる地蔵である。そのため会場が満杯になり、前に大きい人がいると演出がまるで見えない。

私はamazarashiを宣伝する人間でもなんでもないが、ライブを直接見たことがない人に今回のライブをアーカイブで見ていただきたいし、気に入ればamazarashiの生ライブを体感してほしい。ただamazarashiにどっぷりはまるとほかのバンドの曲、歌詞が入ってこなくなってしまう弊害が出るのでご注意を!ww

■Twitterレポート

私のレポートで足りない部分はみなさんのtwitterレポートで補完してください。

■セットリスト

1.夏を待っていました

2.ポエトリー1「雨天決行」

3.未来になれなかったあの夜に

4.ポエトリー2

5.あんたへ

6.ポエトリー3

7.さよならごっこ

8.光、再考~季節は次々死んでいく

9.ポエトリー4

10.無題

11.ポエトリー5

12.積み木

13.ワンルーム叙事詩

14.ポエトリー6「拒否オロジー」

15.とどめを刺して

16.クリスマス

17.ポエトリー7「曇天」

18.令和二年

19.馬鹿騒ぎはもう終わり

20.ポエトリー6

21.夕日旅立ち

22.真っ白な世界

23.ポエトリー7

24.スターライト

タイトルにリンクのあるものはYoutubeで曲を聴くことができます。

■チケット情報

<APOLOGIES会員向け特典付き視聴チケット>

※会員向け視聴チケット販売期間は終了しています。

価格:3,800円(税込)
販売期間:11/19(木)18:00~12/9(水)23:59
https://artist-site.jp/apologies/

<一般視聴チケット>

価格:3,800円(税込)
・新体感ライブ CONNECT公式Webサイト
https://shintaikan.live/detail/100740
・ローソンチケットサイト
https://l-tike.com/amazarashi_shintaikan/

販売期間:11/19(木)18:00~12/19(土)21:00
※本公演はオンライン配信のみの無観客ライブになります

◇アーカイブ配信情報

・12月12日(土)21:00(予定)~12月19日(土)23:59(予定)

この記事を読んで気になった方は是非アーカイブでライブを聞いてamazarashi 秋田ひろむの歌声を浴びてほしい。

■ニューアルバム情報

12月16日に新EP「令和二年、雨天決行」をリリースすることを発表。

今回のライブでも披露した「令和二年」を中心にamazarashiの令和二年を歌った新曲5曲を収録。

<初回限定盤 収録内容>
[CD]
1 令和二年
2 世界の解像度
3 太陽の羽化
4 馬鹿騒ぎはもう終わり
5 曇天
6 令和二年 acoustic version
7 積み木 acoustic version
8 東京 acoustic version

[DVD]
amazarashi LIVE selection 2012 ~ 2019

<通常盤 収録内容>
[CD]
1 令和二年
2 世界の解像度
3 太陽の羽化
4 馬鹿騒ぎはもう終わり
5 曇天

■新体感ライブ CONNECTについて

新体感ライブCONNECTでの配信ライブを観たのは今回が初めてでした。アプリダウンロード→視聴まではスムーズにいくことができ、映像と音ずれなどもなく基本的にはフラストレーションがたまることはありませんでした。ただ、いくつか気になる点はあるので、今後アップデートなどで改良されればいいなと思います。

良い点

・マルチアングルとシングルアングルを選択できる

※マルチアングルは自分の好きなパートの演奏だけ見たり、全アングルを分割画面で見ることができます。

・コメント機能がある

気になる点

・キャスト時にコメント機能は使えないし、見れない。

・マルチアングルはキャストに対応していない。

その他

・VR機能あり ※VRゴーグルが必要

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